150th Logo

家紋事業進捗

第一鳥居周辺整備

  • 事業進捗令和元年07月01日

    第一鳥居下参道整備工事竣工報告


    この度竣工した第一鳥居下参道整備工事を担当された箱根植木株式会社による、工事報告を掲載致します。

    ==========


    第一鳥居下参道整備工事竣工報告

    箱根植木株式会社 現場担当 沖 洋光


    外苑参道銀杏並木の葉が色濃く変わる6月10日に、御創立150年記念事業外苑整備計画第一鳥居下参道整備工事が全面竣工致しました。


    靖國神社の参道は東西に一直線であり、その長さは約400メートルあります。九段下側の早稲田通りに面した参道入口から大鳥居下迄の勾配部分は、運用の面からアスファルト舗装の参道となっていましたが、此度、御創立150年記念事業外苑整備計画に於いて参道の統一化として、石畳敷を参道入口まで延長するという計画のもと施工致しました。


    工事内容については、参道入口から第一鳥居下までの約80メートルに亘るアスファルト舗装を自然石の石畳敷へ改修し、同時にご参拝の方々により良くお通りいただくため、少し急に感じられていた勾配を緩く均一に致しました。また、関連するインフラ設備の改修と、経年により樹勢が弱った参道両側の献木類を世代交代し、剪定を含めた新植整備を実施致しました。


    参道入口の整備工事完了により、平成14年に整備された参道と共に一直線の石畳参道となり、入口から見上げる第一鳥居貫下の空間は広がり、銀杏並木の樹形線に続く先には大村益次郎像と、更に日本一大きい青銅鳥居として広く知られる第二鳥居の笠木まで望めるようになり、国の礎となられた神霊を祀る靖國神社入口により相応しい、明るく開放感に包まれた空間となりました。


    整備工事期間中にご参拝された皆様には施工時のご不便に際しご協力戴きましたことに深く感謝申し上げますと共に、御創立150年記念事業に従事することが出来ました事を大変光栄に思います。新しくなった参道がより一層ご参拝の皆様方に親しまれる神域となりますよう心より願っております。


    ==========
    【社報『靖國』令和元年7月号掲載】


  • 事業進捗令和元年05月08日

    第一鳥居・大村益次郎銅像美装工事報告

    この度施工された第一鳥居及び大村益次郎銅像美装工事を担当された株式会社シグによる、工事報告を掲載致します。

    ==========


    第一鳥居・大村益次郎銅像美装工事報告

    施工監理者 株式会社シグ 鈴木満代


    外苑参道入口に建つ第一鳥居及び、外苑中央部に位置する大村益次郎銅像は経年による外観不良が見られており御創立150年を迎えるにあたり美装計画が進められ平成30年末に施工を完了いたしました。


    第一鳥居は昭和49年に耐候性鋼鈑 (たいこうせいこうはんで再建され、年数を重ねる毎に良性の黒錆の発生を促うながす錆安定化処理無塗装使用にて施工されておりました。然しながら経年の風雨や排気ガス等に含まれる大気汚染物質の影響により想定外の赤錆が目立つ状態となり、美装計画の検討を進め塗装仕上げとする事になりました。施工については全体の洗浄後、錆を変化させる塗料を塗布し、中塗り、上塗りを進め紫外線劣化防止効果の高い塗料を仕上げとして塗布し美装を完了いたしました。


    一方、明治26年に製作された大村益次郎銅像は、調査の過程において銅像本体は良好であり、当初の風合いを残す為、塗装せず表面の洗浄のみにとどめました。 鋳鉄 (ちゅうてつ製の台座部分は赤錆が発生していた事と、今後の劣化も懸念された為、旧塗膜を剥離 (はくり し、下塗り、上塗りを施す事といたしました。また石材部は経年による外観不良があり特殊洗浄剤にて洗浄し、汚れの付着を抑える保護コーティング剤を塗り美装工事を完了いたしました。


    この度、記念事業計画の一翼を担えました事を大変光栄に存じておりますと共に御創立150年に装いも新たな鳥居と、美装された銅像が御参拝いただく皆様をお迎えし、美観が一年でも長く保たれる事を心より願っております。


    ==========
    【社報『靖國』令和元年5月号掲載】

  • 事業進捗平成31年03月01日

    第一鳥居下整備工事進捗状況報告


    この度、御創立150年記念事業として第一鳥居下参道整備工事が、新年を迎えた1月10日に起工しました。


    整備については工期を2期に分け、第1期として参道の北側部分を3月中旬までに施工し、その後、第2期として南側部分を施工する予定となっており、6月中旬には竣工を迎えるべく進めております。


    九段下方向より拝殿前まで一直線に伸びる参道は、かつて葛飾北斎や歌川広重が描いたことでも有名な九段坂からの延長にあります。


    坂が急勾配である事は明治40年に開通した都電が、勾配を避けるため、牛ヶ渕沿いに専用路を設け通行した事からも伺えますが、関東大震災後の復興事業において、坂の頂上部の大幅な掘り下げが実施され、昭和8年に現在の姿となり、都電も走る九段坂として整備されました。


    一方、神社においては、砂利敷きであった参道入口から大鳥居下は幾度かの整備を経て現在に至りますが、勾配を緩くする等の大規模な整備は出来ておりませんでした。


    本整備工事では車の進入を想定しアスファルト敷きであった箇所を境内の入口としてより相応しくする為、車両等の進入の妨げとならない様に地中を整備し、石畳参道とする事を目的として計画され、全体に統一感を持たせた仕様に変更いたします。


    また工事に併せて、両側に植栽されている樹木の剪定も実施し、長年の風雨により樹勢の弱った献木等は順次植え替えを進め、献木された方々の想いを後世に伝えられるよう整備していく所存です。


    工事に伴い、第一鳥居周辺など一部で参道が狭くなり、ご通行に不便をお掛けしておりますが、6月の工事完了まで何卒ご理解ご協力を賜りたいと存じます。


    (企画課)

  • 事業進捗平成30年12月01日

    記念事業進捗状況報告

    去る10月、拝殿正面錺金物(かざりかなもの)補修工事、第一鳥居美装工事、大村益次郎銅像美装工事が起工しました。施工各所には作業足場が組まれ、工事終了予定の年末まで作業が進められます。

     

    拝殿屋根部分の錺金物は、前回の補修から約30年が経過しており、地金の補修も併せて行っております。補修完成後には、伝統技術を継承する美しい錺金物をご覧いただきたいと存じます。

     

    第一鳥居は昭和49年に再建されて以来、44年が経過しています。調査を行った結果、躯体(くたい)の劣化などは一切なく問題なしと判断されましたが、想定外の赤錆の発生や大気汚染による汚れが近年目立つようになっておりました。その為、今回塗装を塗り替える美装工事を実施しており、工事終了後には再建当時の色に復元される予定です。

     

    また、外苑参道の大村益次郎銅像は調査の結果、銅像本体の傷みは少なく状態は良好でありましたが、鋳鉄(ちゅうてつ)製の台座部分は第一鳥居と同様、錆が多く出ており、今後の劣化が懸念されると判断されました。そのため今回錆落としと専用のコーティング剤を塗布し、劣化を防止し鋳鉄本来の色が維持できる作業を行います。

     

    いずれの工事も完了は本年年末を予定しておりますので、ご参拝の折には是非ご覧いただきたいと存じます。

     

    (企画課)

家紋外苑整備工事について

TOP