編△竜椶傍△蠅泙
  • 陸軍中佐 岩村宏朗命
    昭和二十年二月二十一日
    ニューギニア島にて戦死
    秋田県平鹿郡睦合村出身 二十八歳

御両親様 
(前略)
大和男児に生れ、軍人となるを得、今や皇國非常の秋(とき)に方り邦家(ほうか)の為、鴻毛(こうもう)にも比すべき数ならぬこの身を捧げ得るを、宏朗は無上の光栄と存じて居ります。(中略)
何れの日か赫々たる武勲の下、編△慮羲劼傍△觧になると存じますが、若し武勲御気に召さば、忠孝の児に一掬(いっきく)の香(こう)を手向(たむ)けて頂きますれば、私には此の上なき喜びであります。(中略)
國家多事多端の秋、偸安(とうあん)も許さざる今日に於て、御両親様の御辛苦も大なるものありとは存じますが、宏朗の魂魄(こんぱく)は止りて皇城を守り、御両親様を御守り致すことでありませう。御心強く思召下さい。今となりましては更に申上げて遺す言葉も御座いません。遙かに南溟(なんめい)より御両親様の御健康を御祈り申上げ居ります。
                                                頑児 宏朗

(原文のまま)

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