戦地からの葉書
  • 陸軍兵長  倉本 和三郎命
      昭和十九年七月十三日
      中国湖南省邵陽縣(しょうようけん)白鶴舗にて戦死
      京都府京都市東山区出身 三十五歳

其之(の)後ハ、御無沙汰シテ居リマス。
家内一同、変リハ無イデスカ。
又、子供等ハ達者デアルカ。
百姓仕事ヤ、工場仕事モ大変忙ガシイ事ト思ヒマス。
出来ル丈(だけ)気張テ働クノガ、銃後(じゅうご)ノ務(つと)メデス。
寒ク成ッテ来マシタカラ、風邪ニカカラヌ様注意。又、火ノ用心ニ特ニ気ヲ付ケル事。
村ノ務メヤ、交際ハ十分ニナサイ。
ペントナイトノ状況ハドウカ。
機械ノ調子ハウマク行クカ。
稲ノ取入モ近ヅイテ来マシタ。大イニ努力セヨ。
自分ハ、非常ニ元気デ御奉公シテ居リマス。
奥田吉造殿ニ宜敷云テ呉レ。スベテノ事ハ尋ネナサイ。
自分ヲ何ヨリモ大切ニセラレ度(た)シ。

(原文のまま)

閉じる