遺書
  • 陸軍中尉 阿部司郎命
    昭和二十年六月五日
    三重県紀伊長島町熊野灘沖合にて戦死
    神奈川県相模原市上鶴間出身
    二十三歳

天皇陛下萬歳
皇國永遠の発展を祈り奉る。
明野戦闘隊、皇軍戦闘隊の発展と各位の御健康を祈る。
同期生各位の健康と発展を祈り、永き交友を謝す。

両親宛
平素の御教訓に遵(したが)ひ、司郎は喜びて皇國の為に死す。乞(こう)安心。
生存中は直接何等の孝養を盡(つく)し得(え)ざりしも、大孝の道に死したるは、御両親様も満足の事と拝す。
陛下の御為、國の為、不肖なる我が身が御役に立ちますこと司郎最大の嬉(き)悦(えつ)を感じます。
七生報國の覚悟なれば、此の次生まれ来たる時には必ず膝下(しっか)に参ぜん。
祈御健康。
                                              阿 部 司 郎

(原文のまま)

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