遺書
  • 海軍兵曹長 庄司猛夫命
    昭和十九年十一月二十一日
    フィリピン東方海面にて戦死
    福島県岩城郡内郷町出身 
    二十七歳

我今より我が大日本帝国の決戦場に向ふにあたり一言遺言す。
我もとより戦場に向ふに心残りなし。今大君の御為、大和民族の
盾となれるを喜ぶ。家人よ嘆く勿れ、むしろ祝すべし。
我が家にも名誉の戦死の記されることを地下より喜ぶ。
二十六年の間、海よりも深き父母の恩に報い得ざるは、残念なり。
残る弟妹達、兄たる小生の分も孝行されたし。
節子よ、兄の墓は敵の重艦で大きく立派なものだ。
此の海を今にお前たちが船に乗って通ることもあるでしょう。
兄は喜んで見上げるよ。
母さんに孝行、父の言を守り弟妹共の指導をたのむ。
(後略)
昭和十八年一月十日

(原文のまま)

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