編△亮禳として散る覚悟で居ります
  • 陸軍伍長 原山 好一 命 
    昭和二十九年二月二十八日
    ソビエト社会主義共和国連邦タイセット地区
    タイセット第八六K収容所にて戦病死
    和歌山県海南市黒江出身 
    三十歳

                                          

おばあ様、父上様、母上様
晧姉さん、弘子姉さん、泰子、邦子

皆様、長らく御世話になりました。
小生これより任地〇〇へ出発致します。
もとより生還は期しません。
男子と生まれて編△亮禳として散る覚悟で居ります。
班長さんからも言はれました。人生僅か二十五年。
小生達の任務は肉弾挺身隊です。爆弾を抱へ敵のトーチカへ飛び込むのです。どうか皆様元気で銃後を固めて下さい。
先日のお母さんと弘ちゃんの声は死んでも忘れられません。
その後の種々の心づけ心から御礼申し上げます。
(中略)
では最後に皆様のご健康を祈ります。
                 さやうなら好一より

昭和十九年十月二十九日二十時三十分
中部二十四部隊田崎隊五班の部屋の片隅にて走書きす。
   
                      原山好一

(原文のまま)

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