記念事業

本殿・拝殿・霊璽簿奉安殿関連工事

本殿

本殿

本殿は明治5年に建築された直線的で雄大な建物で、平成元年には「昭和の大修築」がなされました。今般の記念事業では殿内の冷暖房とバリアフリー化を施し、高齢のご遺族や、多くの崇敬者が正式参拝しやすい環境を整えます。

明治5年創建当時の本殿
本殿バリアフリー化(エレベーター設置)完成予想図

拝殿

拝殿

拝殿は明治34年に建築され、曲線美が巧みに取り込まれた建造物です。平成元年の「昭和の大修築」に併せ、屋根の葺き替え工事を施工しました。今回の記念事業では、大規模地震などの不測事態に備え、耐震補強工事と共に消防設備全般の改善工事を計画しています。

明治34年建築当時の拝殿
拝殿内部(現在)

霊璽簿奉安殿

霊璽簿奉安殿

霊璽簿奉安殿は、御創立百年記念事業として、昭和天皇の御下賜金を得て、本殿真後ろに、昭和47年3月に建てられた鉄筋コンクリート神明造・銅板葺きの建造物です。この建物内部は桧造、耐震耐火、防湿の設計がなされ、御祭神のお名前等を浄書した「霊璽簿」が大切に保管されています。
しかしながらこの度の調査で建物外部のモルタル部分や金物類に劣化箇所が確認されましたので、補修工事を施工いたします。

昭和47年3月13日
竣工祭の様子
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靖國会館内装改修・休憩所の設置工事

靖國会館

靖國会館

靖國会館は、遊就館附属施設として、昭和9年4月に竣工した鉄筋コンクリート造、2階建の建造物です。旧称「國防館」で、館内には当時の兵器、現代戦のジオラマ、爆撃機の体験装置などが展示、講堂ではニュース映画の上映も行われていました。
現在は、ご遺族・崇敬者の無料休憩所や会議、講演会、研修、直会などが出来る施設として活用されていますが、室内などの経年的劣化が著しい状態です。
つきましては、利用者への利便性を向上させるため、内装を中心に改修工事を施工します。

明治9年 國防館時代の展示室の様子
内装(現在)

靖國会館前広場・諸施設

靖國会館前広場・諸施設

靖國会館前の老朽化した地下公衆トイレ跡に、新たに境内地にふさわしい景観の休憩施設を建設する予定です。

現在の靖國会館前 広場の様子
靖國会館及びその周辺施設の整備についての進捗はこちら

境内外苑整備工事

参拝者への道標「いざない」プロジェクト

神社外苑には、「慰霊の泉」、「常陸丸殉難記念碑」、「田中支隊忠魂碑」などの慰霊碑が建立されています。 「いざない」プロジェクトとは、本殿への参拝誘導と慰霊の心に触れる空間を創作することです。 そのため、既存樹木の整理や列植と共に「遊歩道(石畳)」を設置し、「慰霊」と「憩い」の空間を造成します。 併せて、参拝者用駐車場の全面整備をはじめ、外苑全域の電気・水道などインフラ整備なども計画しています。

慰霊の泉
常陸丸殉難記念碑
田中支隊忠魂碑

その他の諸工事

・境内全域の参拝者誘導のための案内板類の全面見直し。 ・遊就館の展示をはじめ、境内地施設の情報が共有出来るよう境内地各所に外国語対応可能な「Wi-Fi」機能を活用した案内システムの構築。 ・大村益次郎銅像の美装工事など。

現在の銅像付近の様子
外苑の銀杏並木
大村益次郎銅像
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