「参拝者休憩所」は、トイレ・自動販売機・喫煙所を兼ね備えた休憩施設で、年末に竣工し、元日より多くの参拝者に御利用戴いております。

施設内休憩スペースでは、「デジタルサイネージ」を導入し、終日、映像による境内施設や年中行事の御案内を開始致しました。（映像には英語による案内も併記）
また喫煙所は、ＪＴ（日本たばこ産業株式会社）による喫煙者・非喫煙者が共に快適に過ごせる環境づくりを目指す分煙化コンサルティング活動の一貫で、喫煙所新設にあたり灰皿三台が提供設置されました。

参拝者休憩所は開門から閉門まで御利用戴けるますので、御休憩や待ち合わせ等お気軽に御利用下さい。

（行事の都合で利用できない場合もあります）

（企画課）

この度竣工された「参拝者休憩所」の設計を担当された 有限会社 伊藤平左ェ門建築事務所による、竣工報告を掲載致します。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「参拝者休憩所」竣工報告
　　　　　　　　　　　　　　有限会社 伊藤平左ェ門建築事務所 取締役　井上説子

この度、御創立百五十年記念事業の第一号として、参拝者休憩所新築工事竣工を昨年暮に迎えることができました。本事業は外苑から始まり御本殿までの広範囲に及び、一方、参拝者の目線に立ちかえり、きめ細やかに計画することに重点をおかれています。休憩所は、参拝前後の緊張感を解きほぐしていただく場であり、トイレは、昨今「たかがトイレされどトイレ」と言われる程におもてなし指標の一つになってきています。神社の参拝者への思いやりの気持ちを具体的にすることを目標に設計させていただきました。

ここには直径五十センチを超える二本の桜の木と半地下のトイレと喫煙トレーラーハウスがあり、屋外の憩いの場になっていました。北側には昭和初期竣工の遊就館、靖國会館が並び、南側には同時代の到着殿、御創立百三十年記念事業の参集殿と靖國神社の歩んだ歴史を象徴する建造物に囲まれている場所であります。素晴らしい周囲景観を損なわないように高さを抑え、寄り付きやすい建物を目指しました。極力大きな開口部を確保し、周囲の美しい景観を味わいながらお休みいただける場としました。国産木材を存分に使用し、軸部は檜、天井は抗菌作用のある樅（モミ）、外部は水に強い檜葉（ヒバ）、床は土足に耐える栗と使い分けました。全て無垢材を使用し、工匠の技を存分に発揮してもらいました。

トイレは外光を取入れ明るくして広さも十分に確保し、さらに冷暖房完備の休憩室の空気を取り入れて、省エネ冷暖房になっています。基壇の周囲石は遊就館竣工当時の植え込み縁石を再利用し、換気格子は三十年前に葺き替えた御本殿屋根銅板から造られています。この地にあった桜の木は、本建物の扁額板として掲げられる予定で、この地の足跡を伝えてくれます。　

今後、多世代に亘る多くの方に、参拝後のひとときを過ごしていただくことを願っております。　

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【社報『靖國』平成29年2月号掲載】

平成28年夏より工事を進めて参りました「参拝者休憩所」が完成し、12月29日に竣工祭が齋行されました。
施設内休憩スペースでは、「デジタルサイネージ」を導入し、映像による境内施設や年中行事の御案内が行われます。

参拝者休憩所は開門から閉門まで御利用戴けますので、御休憩や待ち合わせ等お気軽に御利用下さい。

（企画課）

この度竣工された「参拝者休憩所」の施工を担当された 株式会社 佐藤秀による、工事経過報告を掲載致します。

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　　　　　　　　靖國会館前休憩所新築工事 経過報告　　　株式会社　佐藤秀

平成28年7月5日、靖國会館前の老朽化した地下公衆トイレの解体工事にあたり清祓式が執り行われ、翌日から工事に着手した。
　
まず、再使用する外構の既存の石の「活かし取り」作業から開始。その後、古い地下の便所の解体作業に移り、天井・壁等のコンクリートの解体撤去作業を進めた。
解体作業が完了した後、8月4日に新休憩所の起工式が執り行われた。
8月18日、新設鉄筋コンクリート基礎工事が始まり、建物下部に防湿用シートを敷き、9月1日にベースコンクリートを、同8日に基礎立ち上りコンクリートの打設を行った。
一方、屋根については、7月28日、事前に現寸検査を行い、屋根のむくり・唐破風（からはふ）曲線等を確認し、8月4日、新木場において木材検査を設計監理の伊藤平左ェ門建築事務所様に行って戴いた。その後の木材の加工は境内一角の仮工場にて行った。
9月12日、「土台敷き」を行い、建方に着手。柱・桁・登り梁・母屋の順に建方を行った。同16日、棟木を取り付け、無事「上棟」となった。その後、屋根に「野垂木（のだるき） 」を、また軒先廻りに「鼻隠（はなかくし）」「裏甲（うらごう）」「淀（よど）」をそれぞれ取り付け、屋根の下地となる「野地板（のじいた）」張りを行った。
休憩所の入口部分の屋根となる「唐破風」廻りは、現寸図を元に施工をし、野地板と屋根面が馴染むように工夫した。内部では、間柱の取付け・火打梁（ひうちばり）・水平ブレスの取付け、木枠の取付け・外壁構造用合板張りを行っていった。
屋根工事は10月10日から野地板に防水材を貼り付け、磨き銅板による一文字葺きに着手した。
現在は、天井板や腰板、床板等を貼る仕上げ工事に取り掛かっており、空調機や照明器具の取り付けを終えて12月末の竣工を目指し、お正月には御参拝の皆様に御利用戴けるよう工事は順調に進んでいる。


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【社報『靖國』平成28年12月号掲載】

11月中旬、長らく靖國会館前に設置されていた工事用フェンスが撤去され、
建設中の休憩所が境内に姿を現しました。
この新休憩所は「参拝者休憩所」という名称に決定しました。
木造平屋建て、屋根には真新しい銅版が葺かれています。

参集殿と靖國会館の間に新設されたこの休憩所には
トイレ、自動販売機、喫煙所が設置され、

平成29年1月1日から参拝者の皆様にご利用いただける予定です。

（企画課）

７月に解体清祓式が行われた後、既存の地下トイレは解体され、
新規に休憩所建築のため、整地されました。
写真は８月上旬の様子。
柵の向こう側に見えているのは遊就館の屋根です。

現在、休憩所新築工事が始まっています。

（企画課）

この度「(仮称)靖國会館前休憩所」に関する工事開始に伴い、祭典が執行されましたので、
ここに報告記事を掲載いたします。

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７月５日に「靖國会館前便所解体清祓祭」が行われ、続いて８月４日には「(仮称)靖國会館前休憩所新築起工式」が執り行われた。

これまで長年使用された地下便所及び参集殿前の休憩所を取り壊し、参拝者がより良い環境で休憩できる場所を新たに建設するという今回の工事は、靖國神社御創立１５０年記念事業の一つとして計画され、設計・監理を有限会社伊藤平左ェ門建築事務所、施工を株式会社佐藤秀が請け負う。

起工式当日は靖國会館前に德川宮司、小方･坂両権宮司をはじめ工事関係者等１８名
が参列し、齋主が工事の安全と竣工を祈念して祝詞を奏上した後、工事予定地を祓い清めた。

次に本工事に関係する各代表者が忌鎌・忌鍬・忌鋤を手に穿初(うがちぞめ)を行い工事の着手を神前に奉告、続いてそれぞれ玉串を奉り拝礼し、祭典は滞りなく終了した。

尚、工事は本年秋まで行われ、年内の竣工を予定している。

この工事により、会館前の便所の使用ができなくなり、皆様には参拝時に御不便をおかけすることを御理解戴きたい。

【社報『靖國』平成28年9月号掲載】

会館前広場の改修にあたり、トイレ周辺の樹木を伐採・移植するための清祓式が、
工事関係者参列のもと6月1日に執り行われました。

この工事に伴い、しばらくの間こちらのトイレの利用ができなくなり、
ご参拝される皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、なにとぞご了承くださいますようお願い申し上げます。

工事は本年12月頃までを予定しております。

（企画課）