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家紋事業進捗

憩いの庭(参道北側)整備

  • 事業進捗令和元年11月01日

    外苑休憩所竣工報告

    「外苑休憩所」の設計監理を担当された株式会社シグによる、竣工報告を掲載致します。

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    外苑休憩所竣工報告

    株式会社シグ 設計監理者 伊與田(いよだ)健太郎


    外苑休憩所の建替えについては平成27年より進められてきた「御創立150年記念事業」に合わせた中長期計画として、記念事業の締め括りとして推進されました。


    建物の概要としてはこれまで営業されてきた既存店舗1店舗を含めた飲食店2店舗、神社直営の売店、団体も利用可能なお手洗いの用途を持つ約110坪の平屋建ての建築物となっています。


    建設予定地については比較的良い関東ローム層の地盤であったため主体構造を直接ベタ基礎による鉄骨ラーメン構造としました。鉄骨造を採用した理由は既存の木造建物を建替えるにあたり、耐火性能の向上、構造躯体を最小限に整理しスケルトンインフィル(※構造躯体と内装設備を分離した建築工法)として融通性を高めて時代にあった内装や設備に対応できること、開放的な天井の高い内部空間の創出を目指したからであります。


    設計の指針は「境内環境の調和」であります。伝統的な日本建築の屋根と現代建築のガラスのカーテンウォールを組み合わせることで、境内の雰囲気を創出する新たな要素となる様、また靖國神社の歴史的な建築群との調和を考え、伝統的な日本建築の屋根を冠する計画と致しました。日本建築の屋根を冠することは難易度の高い木工技術が必要となり、また施工上、現代建築との納まりが重要となります。建築工事を担当した株式会社ナカノフドー建設様は木造屋根に合わせた複雑な鉄骨躯体との納まり、設備配管経路と躯体との干渉などについてBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)という手法を活用し施工したため、より詳細な検討ができ円滑に進める事ができました。全国規模での木材調達の際は神社ご担当者様にも同行いただきながら使用材の検品を行い、選ばれた木材は宮大工により加工され現場で組み立てを行いましたが、屋根の微妙な曲面、軒先の反り具合など意匠で決めた図面内容を正確に再現するために厳しい精度を求め、その精度を施工技術で応える現場となりました。BIMなど最新の施工技術と伝統的な木造施工技術の融合で日本建築の屋根を完成する事ができました。


    また将来の循環型社会に向けて枯渇しない資源を有効に利用していく事に主眼を置き、内外装では国産木材のみを使用しています。木質系の仕上げ材を多用することにより参拝者に愛されて来た木造の旧休憩所の面影を今に残し、次世代に歴史を受け継がれるよう思いを込めて参りました。


    「新外苑休憩所」は現代の飲食店ニーズに対応した物として、最新設備を導入したお手洗いや、憩える休憩スペースとして御参拝いただく皆様に快適に利用していただけることを切に祈念いたしております。


    記念すべき御創立150年の一翼を担えました事に心より感謝申し上げております。


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    【社報『靖國』令和元年11月号掲載】

  • 事業進捗令和元年10月01日

    外苑休憩所工事経過報告


    第一鳥居をくぐり、更に参道を進むと正面には青銅製の鳥居としては日本一の高さで知られる第二鳥居が見えます。


    その第二鳥居の手前右側には以前、お土産物を扱う売店や飲食を提供する参拝後の憩いの場所として外苑休憩所がありました。


    外苑休憩所は、昭和11年に東京家政学院の教師 豊原繁尾氏より奉納されたものであり、その後、参拝者の増加により昭和28年、千代田区観光協会からの奉納をいただき増築されました。昭和49年には改修され、多くの参拝者が集う憩いのお休み処として利用されてきました。


    しかし、木造檜造り銅板屋根の建物は奉納より83年、増築改修より45年の歳月と風雨により劣化著しく、今後さらなる進行が予想されたことにより、この度の外苑整備工事に併せて建て替え工事を実施する運びとなりました。


    新たな外苑休憩所は以前と同じく神社境内に相応しく伝統的日本建築の屋根を冠し、ガラスを多用した現代建築の技術も取り入れ開放感のある外観となり、多くの参拝者が気軽に利用しやすい設計となっています。また、皆様にはいつまでも心に残るご参拝になることを願い、神社直営売店をはじめ二店の飲食店が入居する予定です。


    工事については本年1月に起工し、桜花爛漫の頃には鉄骨が組み上がり、6月〜7月にかけて屋根工事が施工されました。梅雨の最中に屋根の銅板貼り工程が重なり、空模様を眺めながらの作業となりましたが、境内が黄色の提灯で埋まるみたままつりの頃には、ほぼ完了する事ができました。


    現在、内装工事等が順調に施工されており、まもなく竣工を迎えます。10月に斎行の秋季例大祭・御創立150年記念大祭にはご遺族、崇敬者をはじめ団体でお越しの方々にもご利用いただきたく、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。


    (企画課)
    ※ この工事は「御創立記念事業」に付帯して行われますので、ご報告いたします。

  • 事業進捗令和元年08月01日

    外苑休憩所新築工事上棟祭執行

    現在建築中の外苑休憩所の上棟祭が、6月18日午前10時より執り行われ、山口宮司以下関係職員並びに設計担当の株式会社シグ、施工担当の株式会社ナカノフドー建設等工事関係者が参列しました。


    本年10月初旬の竣工をめざし工事を進めており、休憩所内には売店や喫茶店が入る予定です。


    (企画課)

    ※ この工事は「御創立記念事業」に付帯して行われますので、ご報告いたします。

  • 事業進捗平成31年03月01日

    第一鳥居、大村益次郎銅像美装、外苑「憩いの庭」等各所竣工


    昨年12月25日、第一鳥居と大村益次郎銅像の美装工事が完了いたしました。
    清祓式は山口宮司以下関係職員並びに施工業者参列のもと執り行われ、鳥居と銅像が祓い清められました。


    翌26日には、外苑駐車場出入口にそれぞれ新築の「外苑南詰所」「外苑西詰所」、外苑参道北側の「憩いの庭」東部分の竣工清祓祭が斎行されました。
    祭典には、関係職員並びに設計担当の株式会社シグ、施工担当の株式会社ナカノフドー建設等工事関係者が参列しました。


    この度竣工した各施設は本年正月より使用されており、装いを新たにした外苑に多くの参拝者をお迎えすることができました。


    ご参拝の折には是非ご覧いただきたいと存じます。


    (企画課)


  • 事業進捗平成31年01月01日

    外苑整備工事進捗報告

    銀杏並木が鮮やかに色づいた昨年10月から年末にかけて、外苑では記念事業に関わる工事が各所で進められました。


    「外苑駐車場」において、車両の入口(靖国通り)と出口(中通り)にそれぞれ駐車場係員の詰所となる新たな建物を建設中です。駐車場入口側の「外苑南詰所(みなみつめしょ)」にはお手洗いが、また出口側の「外苑西詰所(にしつめしょ)」には駐車場と参道を結ぶ通路や、雨天時の待合所となるスペースが併設される予定で、工事は大詰めを迎えています。


    一方、外苑北側の「外苑参拝者休憩所」の跡地では、去る11月22日、新たな休憩所を建設するための起工式が執り行われました。新たな「外苑参拝者休憩所」は本年10月の竣工を予定しております。


    また、隣の敷地では、「憩いの庭」造園整備工事が進められ、樹木の植栽や散策路の敷設が行われています。この工事を含め、12月上旬現在、美装工事のため白い幕に覆われている「第一鳥居」と「大村益次郎銅像」も、新年を迎える頃には工事の完了を予定しております。


    ご参拝の折には、ぜひ外苑にもお立ち寄りください。

  • 事業進捗平成30年10月03日

    外苑第一及第二休憩所解体清祓祭斎行(外苑休憩所営業休止のお知らせ)


    去る829日、外苑北側(神門に向かって右側)の休憩所の建て直しに伴う、解体清祓祭が執り行われました。

     

    年間を通じて参拝者の憩いの場として馴染みとなっているこの休憩所は、昭和11年に東京家政学院教師、豊原繁尾氏が奉納された第一休憩所と、同28年に千代田区観光協会が奉納された第二休憩所からなり、戦前より全国から訪れる参拝者の休憩所や土産物屋として利用されてきました。

     

    49年には改修工事を行い現在まで使用されてきましたが建物の損傷がはなはだしく、現在神社が進めている中長期計画の一環で現在の建物を解体し、新たに建設することとなりました。

     

    祭典当日は、外苑休憩所前に村田権宮司をはじめ工事関係者12名が参列し、斎主が工事の安全を祈念する祝詞を奏上した後、工事予定地を祓い清めました。続いて各代表者がそれぞれ玉串を奉り拝礼し、祭典は滞りなく終了しました。

     

    当面、外苑では参道南側駐車場前の売店と、参道沿いに仮設の臨時売店のみの営業となり、食事ができる施設は遊就館内の茶寮「結」のみとなります。

    ご参拝の皆様には参拝時にご不便をおかけすることをご理解いただきたいと存じます。

     

    尚、工事は来年夏まで行われ、10月頃の竣工を予定しております。

     

    ※ この工事は「御創立記念事業」に付帯して行われますので、ご報告いたします。

家紋外苑整備工事について

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